都会では、生徒は自分の学力に合った高校を選ぶことができる。学力の高い生徒は自分に合った中高一貫校に進学しようとする。そのために、小学生では必死で勉強する。(それがいいかどうかは別であるが。)地方ではどうだろう。理想的な平等な教育のため学区が決められていてほとんど選択の幅がない。
地方の小学生、中学生にとって目指すべきは高校受験ということになる。高校では、今でも学校のこと『つまりは課題と部活動』をやっていれば良いという先生方も少なくはない。都会の中高一貫校では課題は決して多くないと聞いているし、土曜・日曜も休みのことが多いと聞いている。質と量の吟味が大切な気がする。
思うに、都会と地方の高校生の学力差は小中高のカリキュラムの差に負うところが大きい。
もちろん、問題はそんなに簡単ではないだろう。保護者の所得の問題も無関係ではないはずだ。でも、小池知事の教育機会平等化のための私立高校の授業料実質無償化を検討しているというニュースから、保護者の所得に関係なく、中高一貫校を目指す生徒がさらに多くなるだろうと思われる。
地方の教育はというと、小学校では小学校で学ぶべき内容を余裕を持って学ぶことができ、中学では県立高校はどこを受けようと入試問題な同じなので、中学での学習すべき内容を決められた時間の中でしっかり学ぶということになる。それが当たり前と思ってしまうこと、学力の違いという高校の選択しかないこと、それが残念だと思ってしまうのは偏見なのだろうか?
問題なのは、それぞれの生徒が意欲を持って学ぶ環境だと言えるのか。今の環境で、将来、日本・世界を背負う人を育てることができるか否かということだ。